「不登校だから見える世界を」経験者ら政策の作品を紹介下條の有志が今秋「映画祭」

2023.7.9 16:45
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下條村の住民有志が今秋、不登校の子どもらが制作した映像作品を上映する「不登校児童生徒映画祭」を初めて開く。不登校を経験したり、学校を苦手に感じたりする子どもたちが自由に表現できる場をつくろうと企画。7~19歳を対象に9月30日まで作品を募集し、10月以降に県内各地で上映する。企画のきっかけは3月、村内の不登校の当事者からできる団体が主催したドキュメンタリー映画の上映会。会場で不登校の男児が「どんな動画編集ソフトを使っていますか」と監督の種蒔夫(たねまきお)さん(千葉県)に質問。種さんは「不登校の子は学校に通う子と比べ発表機会が少ない。存在感を示してほしい」とし、映画祭の開催を住民に提案した。作品は「自由部門」「テーマ・不登校」の2部門で募集。3分以内の短編でドキュメンタリー、ドラマなどジャンルは自由。個人でもグループでも参加できるよう、9月15日~17日に村内で合宿を開催。種さんやプロの映像ディレクターが指導する。上映会は10月10日の同村を皮切りに県内約20ヶ所で予定。賞は設けないが、観客が感想を伝え合う場を設ける。実行委員の一人で、不登校の子がいる土屋千恵さん(下條村)は「不登校にはさまざまな理由や段階がある。葛藤してつらい子、希望に満ちている子もいて、その時にしか表現できないものがある。彼らの表現を認める空気が社会に広がればいい」と話す。映画祭は村教育委員会も後援。開催資金は村がふるさと納税で募る。映画祭のウエブサイトで詳細を確認できる。

信濃毎日新聞 2023年7月6日  

筆者のつぶやき…

長野県下條村で10月10日に開催される「不登校児童生徒映画祭」。上田市では映画館に不登校児童生徒が過ごす居場所の提供を行っている活動があることを周知されてきましたが、今回、下條村が行う企画は、当事者の方が自身で企画して短編の映画を作り発表するという新たな試みです。不登校児童生徒は人に接する機会や体験、経験が少ないことを考慮して実際に合宿を行い、プロの映像ディレクターが指導して下さります。この経験から外の世界を充分に味わってもらったり、仕事とはどんなことなのか、専門的技術とは…少しでも興味や意欲が湧く機会になったらいいなと感じました。

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