「映画の学校」学びの場に うえだ子どもシネマクラブ 講師は俳優やダンサーら

2023.7.12 11:20
0Comments

学校に行きづらさを感じる子どもらの居場所づくりに取り組む上田市の「うえだ子どもシネマクラブ」は23日から、俳優やダンサー、映画監督らを招き、ワークショップ(参加型講習会)形式の「映画の学校」を始める。クラブ運営に携わる直井恵(44)は「学校の勉強とは違う、映画を通じた学びの場にしたい」と話している。会場は市内の民間文化施設「犀の角」。初回は24日までの2日間で、俳優で振付師の加藤沙希さんと俳優の豊島晴香さんによる創作ユニット「点と」が「ことばと身体のワークショップ」を担当する。体を動かし、2人が用意したせりふを基に他者とやりとりする。日常会話が苦手な人にも対話を楽しんでもらう。「男らしさ」「女らしさ」という考えが苦手な大学生らの交流を描く「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」を鑑賞してから臨むと、作品の理解をより深められるという。映画は同市の上田映画劇場で22日から上映する。クラブは市内のNPO法人3団体が2020年夏に始めた。演劇で月2回、映画の上映会を開いている。「映画の教室」は、鑑賞後に感想を共有したり内容について考えたりする時間を設けたいーと企画。文化芸術の担い手を支援する県「信州アーツカウンシル」の助成を受ける。23日は午後2時半からで、クラブ登録者以外も参加できる。参加費は子ども500円、大人千円。24日は午前1時から登録者限定。クラブのホームページから申し込む。

信濃毎日新聞 2023年7月11日

筆者のつぶやき

「うえだ子どもシネマクラブ」の活動は、筆者の大学時代のゼミの担任も関わっていることから、映画館で不登校支援を行う活動があることを知った。ゼミ担からは、不登校の児童生徒が映画を観に来て鑑賞すると出席日数とカウントされること、この取組に不登校の児童生徒の担任の先生も顔を出すこともあり、保護者の方々とお話をしたり、当事者の児童生徒と担任が話す機会にもなり、学校ではない居場所であることから話やすいこともあるのか、教員との距離も近づいている事例もあることを聞いた。松本市には、上田市のような映画の学校が存在しないが今後、このような活動を行ってくれる団体が出てきて欲しいなと思いました。現在は不登校児童生徒の定義に学校復帰を目的としない、多様な学びの場の提供が必要であると記載されていますが、なかなか多様な居場所が見つからない世の中ですね…

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です