こころのかけはし

2024.12.25 10:54
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2024年もあと少しで終わりますね。皆さんいかがお過ごしですか?愛知県も12月23日の終業式を迎えて冬休みに入りました。

冬休み前に、不登校シンポジウムや不登校講演会などに参加する機会が多く、とても感化され何か私にもできないか考えました。私は現在、愛知県のT市で心の相談員をして、K市で放課後デイサービスの指導員をしています。この子どもたちとの関わりの中で、実際に合うことは厳しいけれど、合わなくても繋がりを持てないか?また、この機会を通して、生徒や利用者さんに自信を付けてもらい自己肯定感をあげられる取り組みが出来ないのか?…私が真ん中に入って「こころのかけはし」ができないか…考えました。

この子どもたちの共通点は「ぬりえ」です。中学校の生徒にも、4月から心が疲れたときにはぬりえをしようと一緒にぬりえをしながらお話しする時間を設けてきました。また、放課後デイサービスの子ども達とも、自由時間はぬりえをしていました。そこで、ぬりえを通して子どもと子どもを繋ぎたいそんな思いからスタートしました。

まずは、先生方やスタッフの方に自分の思いを語り協力してもらいました。中学校の登校渋りの生徒さんには「先生の働いているところで、玩具屋さんごっこをしようと思うんだけど…沢山商品が必要で一人では作り切れないから手伝ってもらえないかな?」と話すと、何人かの生徒は快く引き受けてくれました。中には、「嫌」「めんどくさい」という生徒もいましたが、強制はよくないし、またやりたくないとの気持ちを伝えてくれたこともコミュニケーションが取れたことだと思い、「また、手伝いたいと思った時でいいから手伝ってね」と言葉掛けをしました。

生徒と一緒にぬりえをしていると、「あー忙しい」と言いながら様子を見にくる姿を見て、気にしている様子が窺えた時に、あの時は断ったけど彼女、彼らの中で色々な奮闘があることを感じました。今は、思春期もあり自分を出すことが難しい年代ですが、教師が温かい気持ちで寄り添っていけば、いつか必ず心を開いてくれると私は信じています。

また別の子は、普段すごく物静かな生徒で自分から話掛けることがないのですが、「先生、ぬりえのお手伝いしてもいいですか?」と自分から声をかけてきてくれました。その時の場面を思い出すとうるうる( ノД`)してしまいます。毎日、繰り返しの生活の中でも成長を感じたときは嬉しいものです。

この生徒たちが作った作品を見せて、「じゃーん!これ先生の働いている中学校のお兄さんお姉さんが協力して作ってくれたんだよー。」というと沢山の子どもたちが集まってきて「すごーい」「ぬりえ上手だね」「私もこんな風にきれいに塗れるようになりたいなー」って声が聞こえてきました。

その後、作品を使っておもちゃ屋さんごっこの始まりです。子どもたちはとても楽しそうに遊んでいました。「次はピザ屋さん作ろー」「お菓子屋さんもいいね」とどんどん遊びが広がり、ショッピングモールができそうです。

既に冬休みが始まってしまい、生徒たちには報告できていませんが、冬休み明けに放課後デイサービスでの様子を写真を見せながらお話ししたいと思います。

私の行動は周りから見たら偽善行為だと思われるかも知れません。もし、子どもたちの心と心を繋ぐ方法を知っていたら教えてください。無知なことが多く、手探りで毎日過ごしています。ただ、言えることは、子どもたちに何か教えてあげるのではなく、日々の関わりの中で子どもたちから学び、教えられているということです。

2024年12月20日 T市中学校にて生徒との想い出☺

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