中山小も小規模特認校
来年度導入 市内全域から入学・転学
松本市は来年度、従来の通学区域は残したまま市内全域から入学・転学ができる「小規模特例校制度」を中山小学校で導入する。市内では令和4年度に導入された安曇小中学校に次いで2校目となる。中山地域の恵まれた自然環境を生かし、少人数ならではの教育を推進する。
17日の市教育委員会定例会で議決した。中山小の児童数は97人(1日現在)で、安曇・奈川地域の3校に次いで少ない。PTAや中山地区町会連合会への説明は済ませており、6月以降に希望者を募る。
中山小は市が本年度から取り組む「リーディングスクールサポート事業」の実施校の一つであり、課題解決型学習のための非常勤講師設置と研究費の助成といった支援が行われている。小規模特認校の導入で、一体的に教育環境の向上を目指す。
市教育行政課の小西えみ課長は「市街地に近い中山間地域の特性を生かし、少人数ならではの教育を実践する環境を整えたい」と話している。
市民タイムス 2023.5.18
市民タイムス5月18日(木)の記事によると、安曇小中学校に次いで市街地に近い中山小学校でも小規模特認校が開始されることがわかり、小規模特認校とは何かを調べてみました。
小規模特認校とは…
児童生徒が減少している小学校において、小規模の良さを生かした「特色ある学校運営」を進める場合に限り、自治体全域から児童を集めることが認められる「小規模特認校制度」のことである。この制度を用いた小規模の小学校、中学校が全国に広がっている。特認校は県・市・村などに許可をとった上で行われ、原則として住所はそのままで、自宅からの通学になる。小規模特認校は、学区外からの入学も可能であり、児童数減少を理由とした学校の統廃合を食い止めることができる。
小規模特認校とは – 検索 (bing.com)
この小規模認定校制度に伴い、松本市では、今年度から小規模な学校を対象に小規模特認校を認定し中山間地域の特性を生かした教育の実践が開始されたようです。ここで、小規模認定校制度はいつから開始されたのか調査すると、
小規模認定校制度は、恵まれた自然環境と少人数での特色ある教育を掲げ、昭和52年4月に札幌市にある盤渓・有明・駒岡小学校で始まりました。
小規模認定制度は、46年の歴史のある制度だと言うことが分かり、松本市にも導入されることになったのは大きな前進であり、新たな教育の始まりだと感じました。さらに、今年度から認定された安曇の大野川小中学校では、「松本デュアルスクール(短期留学制度)」を取り入れ、来年度、開始予定の中山小学校では「リーディングスクールサポート事業」を継続して行われるようです。松本市が今年度から開始したリーディングスクールサポート事業とは下記に記載があるように、①新たな学びの仕組みづくりに挑戦する学校を支援②その成果等を全小中学校で学びの共有を行い市全体の学びの改革に向けた気風の向上にためのプロジェクトでした。詳しい概要などはまだ教育委員会のHPには記載されていませんが、今後、今年度の取組みや概要が記載され、多くの方に周知されることを願っています。また、小規模認定校にて不登校児童生徒の受入れが活発に行われることが出来れば、自然豊かな環境で心機一転、不登校児童生徒が伸び伸びと教育が受けられ、落ち着いた環境で自身のやりたいことが見つけられる居場所になれたらよいなと感じました。
筆者の考える今後の課題としては、今年度からスタートした大野川小学校は、乗鞍にあり市内から車で約1時間程の場所にある。Googleで大野川小学校近くの不動産購入情報を検索してみたところ、該当する物件は0件であった。安曇には特定公共賃貸住宅があるようで、居住先は特定公共賃貸住宅になるのだろう。市内から距離があり、物件も少ない場所では児童生徒を増やすことは困難に感じました。
来年度、認定校である中山小学校は松本駅まで車で約15分程の距離にあり、24件の物件が検索された。中山小学校は比較的に駅にも近く、物件も見つかったので住みやすい環境でした。
このように、移住を考えている方は学校だけでなく、家族の生活居住も考えて居住して来なければいけません。また、通学を考えている方は交通の手段も必要です。もっとインフラなども示唆して情報の手掛かりを提示して行けたら多くの方が利用できる学校になると思いました。