全中学校に「不登校専門教室」設置へ 京都府城陽市「来やすくなるような居場所に」

2024.1.21 11:45
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京都府城陽市は市内の全中学校で、自分の教室に入りづらい不登校などの生徒のために、専用教室の設置を進めている。授業やカウンセリングを行い、居場所や教育機会の確保につなげる。関連予算案を市議会12月定例会に提案した。既存の空き教室を活用し、少人数対応のための設備費を補正予算に計上した。今年8月に企業版ふるさと納税で受けた教育事業への寄付金500万円を充てる。市内には本年度1月期時点で不登校の中学生が約40人いるという。専門教室は来年度からの利用を予定。市内5中学校のうち1校、すでに導入を終えている。市教育委員会教育総務課は「学校になるべく来やすくなるような居場所になれば」としている。

京都新聞 2023.12.10(日)

筆者のつぶやき…

少し古い情報ですが、京都新聞で上記のような情報を発見しました。京都府城陽市では「不登校専用教室」の名称?のようですが、市内の全中学校に既存の空き教室を活用して不登校生徒の居場所を設置していくそうですね。

私も調べるまで知らなかったのですが、実は松本市では市で運営する教育支援センター(旧中間教室)4校の他に「校内フリースクール」の名称で市内の小中学校34校設置していることがわかりました。松本市では小中学校が計53校あります。そのうち34校に「校内フリースクール」があったことにビックリしました。もしかしたら…あなたのお子さんが通われている学校の中に「校内フリースクール」があるかも知れませんね。

こちらのグラフは、松本市の議事録をもとに筆者が作成したものです。令和2年コロナウイルスピーク時期に一度、中学校で減少傾向が見られましたが、不登校は増加していることがわかります。松本市では不登校対策として様々な施策や事業を行っていますが…上記の結果から支援に結びついていない児童生徒が沢山いることが窺えます。学びの多様化時代になり、選択肢が増え学校外の選択ができるようになりましたが、その情報が支援を必要としている人に届いていないのかもしれませんね。

松本市教育委員会「令和2年度第8回定例松本市教育委員会会議議案」

松本市教育委員会「令和2年度第8回定例松本市教育委員会会議議案」によると、松本市では在籍校の小中学校で行われている授業を申請すればリアルタイムで学校内の別室や自宅でオンラインで受講することができます。

松本市教育委員会「令和2年度第8回定例松本市教育委員会会議議案」

また、不登校児童生徒の居場所として、市で運営している学校外中間教室には(山辺教育支援センター(愛称:どんぐり)、鎌田教育支援センター(愛称:みらい)、波田教育支援センター(愛称:あかり)、寿教育支援センター(愛称:よつば)があります。さらに、行政施設としては、「はぐルッポ」と若者支援施設として児童施設だけでなく若者支援も行っている「フリースペース十色」があります。検索すると民間不登校施設もあるようですね。私の息子が不登校になって悩んでいた時も、こんなに選択肢があったらどんなに心が救われたのかなと思います。

参考資料

松本市教育委員会「令和5年度第9回定例松本市教育委員会会議議案」

松本市教育委員会議事録 令和5年度第9回定例.pdf (sharepoint.com)

松本市教育委員会「令和2年度第8回定例松本市教育委員会会議議案」

9942.pdf (city.matsumoto.nagano.jp)

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